片方向画像転送システムLNET-340 概要
【本製品は製造・販売を終了しました】

製品概要
片方向画像転送システム「LNET-340」は、教材画面を学生パソコンのディスプレイに一斉転送する授業支援システム(教育用画像転送システム)です。
ソフトウェアの制御を一切含まない、完全ハードウェア転送方式なので、画像をリアルタイムで転送でき、動画もずれることなくにフルスクリーンで転送することができます。
解像度は、標準で最大SXGAまで対応しており、送信中の画像に対し、描画用のマウスを使ってハードウェア方式で印や文字を描画することができます。
入力系統は、アナログRGB3系統、NTSC3系統(コンポジットとS端子を排他使用)及び、プロジェクタなどの外部機器と接続するためのアナログRGB出力端子を主装置に備えています。 NTSC信号は主装置に内蔵しているタイムベースコレクタ付のアップコンバータにてアナログRGB信号に変換して送信します。
また、画像転送装置を外部機器から制御できるように、RS-232Cポートを装備しています。
特長
- ハードウェア方式でビデオ動画もリアルタイムに送信できます。
- プロジェクター出力、ビデオソース3系統(RGB2系統)装備。
- プロジェクタに別画像ソースを転送。中間ディスプレイと大型プロジェクタの画像ソースを別々に選択可能。
- 2教室のプロジェクタに同じ画像を表示。オプションの分離統合機能を使用すれば主教室のプロジェクタに表示中の画像を副教室のプロジェクタにも同時表示できます。
- RGB入力ポートを増設。先生PC2台のほかに書画装置もRGBポートに接続して高画質な画像を転送。
- 外部制御用ポート(RS-232C)を装備。他のハードウェア機器との接続が可能なほか、導入ソフトウェアからの制御も出来るなど、操作環境の向上が図れます。
- OSに依存せず、LANとの共存も快適!ハードで簡単!
- 横型の新筐体を採用。教卓などの19インチラックへの収納が可能。
- ペンマーキング機能標準搭載。
- 学生パソコンの画面と転送画面の切換え機能搭載。
- シンクライアントに対応。
ダウンロード情報

システムの特長
ハードウェア転送方式
画像の転送はハードウェア転送方式ですので、先生のパソコンのマウスカーソルの動きや、ビデオの画面などの動画も遅延なくリアルタイムに転送できます。
データ系LANとは別のモジュラーケーブルを設置しますので、画像転送を行ってもネットワークのトラフィックには影響を与えません。
ハードウェア転送方式 (LNETシリーズによる画像転送)

ソフトウェア転送方式

送信ソース RGB 3系統 / ビデオ(NTSC) 3系統
マスター装置に、3系統のアナログRGB、3系統のビデオ(NTSC)の入力端子を装備しています。
その中から送信ソースを選択して画像を転送することができます。(ビデオ信号はアナログRGB信号に変換して分配します。)

- ※アナログRGB 3系統のうち2系統はパソコン接続用の端子で、パソコン画面の折返し用のディスプレイ出力端子を装備しています。3系統目は入力専用で、ノートパソコンやRGB出力端子のある書画装置等の接続に適しています。
- ※ビデオ(NTSC)の3系統は、S映像端子と映像端子を各々装備しています。
アナログRGB対応
3系統のアナログRGB入力端子(D-Subミニ15ピン)を標準装備しています。
先生パソコンを2台まで接続できます。また、先生パソコン用とは別に1系統のRGB入力端子を装備していますので、RGB出力端子をもった書画装置や持込みのノートパソコンなどを接続して学生側に画像転送を行うことができます。

- ※先生PC1・先生PC2には、パソコンからの入力端子とディスプレイへの折返し用出力端子があります。
高解像度対応アップスキャンコンバータ内蔵
S映像端子/映像端子に接続されたビデオ信号(NTSC信号)の映像は、マスター装置に内蔵の高解像度アップスキャンコンバータを経由することでアナログRGB信号として出力されます。
ビデオ画面をパソコンの画面に表示させるためのスキャンコンバータにTBC(タイムベースコレクタ)を内蔵しておりますので、ビデオデッキの一時静止画面もきれいに表示できます。これによりビデオ教材の活用の幅が広がります。

ユニット間はモジュラーケーブルで接続
マスター装置(親機)~スチューデントユニット(子機)間、スチューデントユニット(子機)どうしの間は、LNET専用のモジュラーケーブルを使ってデイジーチェーン方式で接続します。
ネジ止めなどの手間がかからず、敷設も簡単に行えます。

すっきりした配線
ユニットの接続はモジュラーケーブルを挿すだけですので、ケーブルの取り回しが容易で、設置時やメンテナンス時の位置調整が容易です。
また、スチューデントユニット(子機)はマスター装置から電源供給が行われるため、システムで電源を1ヶ所用意するだけでOKです。

学生用のディスプレイ/キーボード/マウスをスチューデントユニットを経由して接続
学生パソコンのディスプレイ、キーボード、マウスをスチューデントユニット(子機)を経由する形で接続することにより、画面とキーボード/マウスを先生側から制御することができます。

多目的な運用が可能
教師用・学生用のパソコンがOFFの状態でも、LNETをお使い頂けます。
DVD/ビデオデッキなどの画像を学生ディスプレイ、プロジェクタに画面転送することができますので、パソコン教室を視聴覚室や会議室の代わりなど、多目的に教室をご利用いただくことができます。

画像転送機能
SXGA標準対応・カスタマイズによりUXGAにも対応
標準仕様でSXGA(1280×1024)の解像度に対応しています。
- ※カスタマイズによりUXGA(1600×1200)などの解像度への対応実績が多数あります。詳しくは営業部までお問い合わせください。

学生ディスプレイへの画面転送
先生パソコンの画面やビデオ機器の画像を、学生パソコンのディスプレイに送信する機能です。
設置スペースの関係で中間ディスプレイを置けない場合でも学生ディスプレイ転送機能のある機種で画面転送システムをご利用頂けます。
誤操作を防止するため、学生ディスプレイに送信した際に連動して学生のキーボード・マウスをロックします。

画像送信 ~ 最大60台の学生ディスプレイに一斉転送
ワンタッチで学生ディスプレイに教材画面を一斉転送することができます。
先生から教材画面を学生側に一斉転送できますので、学生がすぐに課題に取り組めます。

教材画面と自画面を任意に切り替える画面選択機能
学生ディスプレイに画面転送を行った場合に、学生の自画面(学生パソコンの画面)と転送画面(先生が教材画面として転送した画面)を学生が任意に切り替える機能です。

学生ディスプレイに強制的に教材画面を映す強制送信機能
先生側から学生ディスプレイに強制的に画像を送信します。学生側では自分のパソコン画面に切換えることができない送信モードです。
強制送信時に学生が不用意にキーボードやマウスの操作をしないように、強制送信とキーボード・マウスロックを連動することも、設定により可能です。

転送中の画面に描画するマーキング機能
パソコンやビデオなどの教材画面にカラフルな書き込みをして転送できます。
軌跡や直線だけでなく、円や四角などの図形も自由に描画でき、描いた円の中に文字を書くことも可能です。

プロジェクタ出力(出力のON/OFF機能付き)
プロジェクタ出力端子(アナログRGB D-sub 15ピン)を標準装備。学生側への画像転送とは別に、プロジェクタ出力独自でのON/OFFが可能です。

プロジェクタと学生側に別ソースを転送
学生側(学生ディスプレイ)に転送中のソースと異なる送信ソ-スをプロジェクタに出力することができます。

- ※ビデオ信号(NTSC信号)の画像は、学生側とプロジェクタで別ソースを映すことはできません。
操作・管理機能
コンソール操作ボックス
操作は教卓上の操作ボックスで行います。
操作はボタンを押すだけですので、直感的な操作で直ぐにお使いいただけます。

赤外線リモコン
赤外線リモコンで、画像の送信・停止はもちろんのこと、送信ソース切換もできます。教室内を巡回しながらでもLNETの操作が可能です。

ブラックアウト
ブラックアウトは、すべての学生パソコンの画面を真っ黒な状態(ブラックアウト)にします。学生を先生に注目させる場合に使用します。
- ※ブラックアウト時にキーロックを連動する・連動しないを設定することができます。

キーボード・マウスのロック
注目機能は、学生パソコンのキーボード・マウスをロックしてパソコンを一時的に操作できなくします。
先生の説明に集中させたり、テストの開始時にロックを解除し、終了時にロックをONにするなど、学生パソコンの操作に制限を設けることができます。

キーボード・マウスのロックをON にするとスチューデントユニットの「キーロックLED」が赤色に点灯しますので、学生側でもロック中であることを確認できます。

2教室分離統合機能
2教室を各々独立した教室として扱う分離モードと、2教室全体を1教室として制御する統合モードをLNET起動時に選択して操作する機能です。
統合モードでは、操作は主教室側(LNETを起動した教室)でのみ行います。

- ※2教室分離統合を実現するにはオプションの「マスタースレーブ接続キット」が必要になります。

システム構成

- ※書画装置を鮮明に表示させるためにはビデオポートではなく、RGB入力ポートに接続します。
- ※DVDソースの画像を高品質に表示するにはPCのDVDドライブを使用し、転送することをお薦めします。

機器仕様
マスター装置(先生用)

| 型番 | LNET-M340R |
|---|---|
| 端末接続台数 | 最大60台※1 |
| 映像入力 | アナログRGB × 3(D-Subミニ15Pin)、ビデオ × 3(S映像端子/ビデオ映像端子) ※ビデオ信号はスキャンコンバーターによりアナログRGB信号に変換して分配※2 |
| 映像出力 | 確認用ディスプレイ出力端子 × 1(アナログRGB D-Subミニ15Pin) プロジェクタ出力端子 × 1(アナログRGB D-Subミニ15Pin) ※中間ディスプレイにはモジュラーケーブル※3にてスチューデントユニットを経由して配信 |
| 接続方式 | 4ライン × 15端末までのデイジーチェーン方式 |
| 対応解像度 | 640 × 480 ・ 800 × 600 ・ 1024 × 768 ( リフレッシュレート60~75Hz) 1152 × 864 ・ 1280 × 1024 (リフレッシュレート60~72Hz)※4 |
| 消費電力 | AC100V ±10% (50/60Hz) 400W以下(スチューデントユニット60台接続時) |
| 外形寸法 | 370(W) × 280(D) × 88(H)mm (但し突起部分を除く) |
| 重量 | 約5.0kg |
| 主な付属品 |
|
- ※1スチューデントユニット最大60台接続可。スチューデントユニット1台につき学生パソコン1台接続可。
- ※2ビデオの静止画は機種により乱れることがありますので、TBC内蔵型のビデオデッキをお勧めします。
- ※3RJ45(8極8芯)プラグのモジュラーケーブルで当社独自のツイストを行った専用ケーブルです。形状が同じでもLANケーブルや他社製ケーブルはご使用になれませんのでご注意下さい。
- ※4使用するコンピュータ・ディスプレイは使用する解像度で、2種類以上のリフレッシュレートに対応しているものをご使用ください。
操作ボックス(先生用)

| 型番 | LNET-C340R |
|---|---|
| 電源 | マスター装置より供給 |
| 外形寸法 | 102(W) × 98(D) × 28(H) mm(但し、突起部除く) |
| 重量 | 約340g |
スチューデントユニット(学生用)

| 型番 | LNET-S340Q |
|---|---|
| 端末接続台数 | スチューデントユニット1台につき学生パソコン1台 |
| 映像入力 | 学生パソコン接続端子 × 1(アナログRGB D-Subミニ15Pin) ※マスター装置からの映像信号はモジュラーケーブル※1にて入力 |
| 映像出力 | 学生ディスプレイ接続端子 × 1(アナログRGB D-Subミニ15Pin) |
| 対応解像度 | 640 × 480 ・ 800 × 600 ・ 1024 × 768 ( リフレッシュレート60~75Hz) 1152 × 864 ・ 1280 × 1024 ( リフレッシュレート60~72Hz) ※2 |
| 電源 | マスター装置より供給 |
| 外形寸法 | 140(W) × 80(D) × 45(H) mm(但し、突起部除く) |
| 重量 | 約230g |
| 主な付属品 |
|
- ※1RJ45(8極8芯)プラグのモジュラーケーブルで当社独自のツイストを行った専用ケーブルです。形状が同じでもLANケーブルや他社製ケーブルはご使用になれませんのでご注意下さい。
- ※2使用するコンピュータ・ディスプレイは使用する解像度で、2種類以上のリフレッシュレートに対応しているものをご使用ください。

オプション(ハードウェア製品)
-
WACOM社製液晶タブレットを使ってマーキングが可能(液晶タブレットは別途必要)
-
LNETに連動して中間ディスプレイの電源をON/OFFさせます
-
ノートPCのRGB外部出力を有効にするディスプレイエミュレート機能付きRGB切替器
-
2教室を分離・統合のモードを切替えて運用するための接続ケーブル(片方向機種用)
オプション(ソフトウェア製品)
授業支援ソフト
-
最大64分割で学生パソコン画面をモニタリングするパソコン画面の監視ソフト。
-
Active DirectoryとICカードに対応した講義単位の出欠管理システム。
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学生の理解度を簡単操作で把握できるソフトウェア版レスポンスアナライザ。
-
LL装置のブースレコーダの機能をソフトウェアで実現。教材配布機能を搭載。
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学生パソコンの電源ON/OFF/再起動をリモートで制御。
-
教材ファイルの配布回収を制御。
-
学生パソコンのアプリケーションをリモートで一斉起動/終了。

















